FXの投資案件でよく見る「コピートレード」
この案件の多くは詐欺がとても多く、まともに稼げる案件はほぼありません。
ここでは実際にボクがコピートレードにて騙されて得た経験も踏まえて、この記事を読んでくれた方々に同じような思いはしてほしくない!という願を込めて、何故コピートレードには手を出さない方が良いのかについてまとめています。
コピートレードとは?
先ず、コピートレードがどういったものなのかについて以下の画像を元に簡単に説明しておきます。
コピートレードとはFXのプロトレーダーの取引をそのままあなたの口座にコピートレードして反映させるといったものです。
こういった案件を流している情報提供者の大元の狙いは、IB報酬といって証券会社から得る紹介料を目的としたものが多く、実際にプロトレーダーなんて存在していないことも普通にあり得ます。
IB報酬とは?
IB報酬とは証券会社から得られる紹介料のことなのですが、IB報酬が発生するまでの流れを以下簡単に説明しますね。
AさんがBさんに〇〇証券会社の口座を紹介して、Bさんがここで口座開設をして10万円を入金して実際に数ロットの取引が行われたとします。
この時に○○証券会社はAさんに対して、Bさんを紹介してくれて実際に○○ロットの取引が確認されたのでこの分の紹介料をAさんにお支払いします。
先ずここで誤解がないようにお伝えしておきますが、このIB報酬というのはアフィリエイトビジネスとして健全なビジネスとして成り立っています。
実際に紹介者をたくさん出せる方が多くいれば、証券会社からしても自社の顧客を増やせるためにwin-winの関係がもたらせます。
○○証券会社を紹介する方はその証券会社の特徴や良さを説明して、気になるなようでしたら「こちら」から口座開設をしてみてくださいね!
といった感じで、強制ではなく、単純に興味を持った方を対象に紹介しているだけで、申し込みをされる方から申込金などのお金を取ることもなく、申し込む方もその方の紹介で得た情報を見て、興味を持った方だけが普通に口座開設をしていく流れなので、上記の説明で言うところのAさんとBさんの間も普通にwin-winの関係となります。
・Aさん=アフィリエイトビジネスとして、○○証券会社の良さを伝えて新規顧客獲得のお手伝い
・Bさん=Aさんの情報を見て興味を持ったのでそこから口座開設をしてトレードを行う
・○○証券会社=Bさんを紹介してくれたAさんに紹介料を支払う。
これがIB報酬が発生するまでの流れなのですが、ここまでは実際に違法性もなく健全なビジネスなのです。
しかしコピートレードの多くはこれを悪用したのものが多いという事になります。
詐欺となるコピートレードとは?
で、ここからがこのIB報酬狙いの悪用方法となります。
コピートレードの大元となる詐欺師らは、FXや投資の初心者を対象に
・プロトレーダーの実績をそのままあなたの口座に反映させます!
・このプロトレーダーのこれまでの実績はこんな感じです!
・月利が驚異の○○%!!
・あなたは何もしなくて大丈夫!
・口座に資金を入れておくだけで後は勝手に資金が増えていく!
・もうこれであなたもお金持ちの仲間入り!
こちらから口座開設をしてコピートレードの申し込みを!
といった謳い文句で様々なでっち上げた嘘の取引履歴などを見せて情弱な投資初心者の人らを対象にこのような投資案件を持ち掛けてきます。
ここで集まった人らに、口座指定をして、口座開設をさせ、そこにユーザー自身で入金させて、その口座を大元が運営する口座に紐づけさせます。
そして大元が取引する口座をそれぞれのユーザーの口座に反映させて、そこから大量に生まれた取引ロット数に応じたIB報酬を得ているのです。
ここまで見るとどこが詐欺なの?って思う方もいるかもしれませんが、先ほどにお伝えしたようにコピートレードの詐欺師の目的は大量のIB報酬です。
そしてこのIB報酬の最大の特徴を詐欺師らは活用しています。
その特徴とは…
IB報酬は実際の取引が勝とうが負けようが関係なく発生します!
分かりますか?
要はたくさん参加者が集まってしまえばそれだけ多くの取引ロットが増えるのでその分のIB報酬が大元には紹介料として入る仕組みなのです。
ボクもいくつかのコピートレードを試してみたことがありますが、全てが事実と異なるもので運営側は頃合いをみて、都合の良い理由をつけて終了していき残されるのは強制ロスカットに入った自身の口座だけとなります。
詐欺となるコピートレードの特徴は?
コピートレードに参加するほとんどの人は、大元が提供する情報の内容を信じて、少しでも今の生活が楽になるなら!といった想いがあって藁にも縋る想いで自分の大切な資金を預けて申し込みをする人だと思います。
本当に何も知らない人からしたら、夢のような話で申し込む人も多くいるのが実情です。
でもこの提供されていた情報が嘘だったら?
正直言ってここに関しては最初の案内の段階で誰にも嘘かどうかなんて分かりません。
ただ言えることは詐欺師らは最初のこの時点で人情に付け込んで色んなことを言ってきます。
・ボクを信じて下さい!
・自身があるからここで紹介させてもらっています!
・あなたの生活が少しでも楽になるお手伝いをさせてください!
・ボクと一緒に成功していきましょう!
・あなたはもう仲間です!
これだけ見るとホントに胡散臭いですよね~
でもこのワードを言ってくるまでに様々な嘘の履歴やコピートレードをやるプロトレーダーなる人がどれだけ凄い人なのか?
といった内容を延々と語ってきて、多くの人を信じさせ、これに騙される人が多くいるのも事実なんです。
(ボクもその一人でした…)
でも詐欺師からしたらお金を集めるための手段にすぎないので本心で言ってないです。
コピートレードに手を出す前に冷静に考えて!
先ずこの記事を読んでくれているあなたにお聞きします。
・見ず知らずの人からいきなりウン十万円もの大金を貸してと言われたら貸すことって出来ますか?
・あなたにコピートレードの投資案件を持ち掛けた人ってあなたに近い知り合いですか?
・コピートレードをやってくれるそのプロトレーダーなる人物の正体は本当に存在していますか?
ほとんどの方がこれに関しては「NO」なのではないでしょうか?
コピートレードの案件に興味を持った人って、SNSやネットを見ていてたまたま興味を持って目にとまり、何気にクリックしてコピートレードの案件にたどり着いたパターン。
もしくは
投資の勉強をしていて自分が凄いと思い登録したLINE@から流れてきて知ったコピートレードの案件とかだと思います。
名前が出てこないなら論外です。
でも詐欺師らは表に出てこないホントに凄い方です!とか言ってきますが、そこは信じてはいけませんよ。
何故ならその人物が実在していない可能性もあるので…
また紹介案件の中で見せてくる取引履歴に関しても捏造なんていくらでも出来ます。
簡単に鵜吞みにしてはいけません。
最終的に信じてしまって自分の大切な大金を預けることになる前にもう一度冷静に考えてみてください。
いきなり出てきた見ず知らず人のあなたの大切な大金を本当に預けても大丈夫なのか?と…
コピートレードは出資法には引っ掛からないので質が悪い
巷によくある投資詐欺はお金を預けてそこで利益が出たら還元していくという流れで大元に一度お金を預ける流れになり、ここで出資法の違法性が問われ裁判などで追い込むことが出来るのですが、コピートレードの厄介な点は、これに該当しません。
コピートレードの場合は自分で申し込んで自分で口座開設をして自分でその口座にお金を入金するので、お金の流れが全て自己完結になるのでここがかなり厄介なポイントになってきます。
コピートレードの案件が詐欺だったとしても一か所にお金が集められている事実がないので正直訴訟を起こすにしても弁護士側は上手く動いてくれません。
これは実際にボクが弁護士に相談に行った内容を元に話しますが、
出資法の場合は一か所にお金が集まり、そこで実際に話と違って運用がされてなければ詐欺に該当し、訴えていくことも難しくないようです。
しかしコピートレードの場合は自分の意志で自分の口座間に資金を移動しただけとみなされて上手く弁護出来ないとのことです。
かなり簡潔に説明しましたが要はコピートレードの案件が詐欺の場合、訴えるにはかなり難しい仕組みという事です。
弁護士を立てて訴えるとなると、費用も時間もかかります。
そして、現在多くのコピートレードの案件が詐欺としてネットに出てきています。
だとしたら?
そもそもコピートレードの案件には手を出さないことが一番の安全という事になりますよね?
ボク自身が実際に被害にあって、シンドイ思いをした経験をもとに同じような被害者が出てほしくないという強い思いがあって今回この記事を書いています。
一人でも多くの人にこの記事が読まれることを願い、踏みとどまってくれること切に願います。
この記事が誰かの役に立てば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ではでは~
HAYATOの独り言
今回の記事を書いていたら当時のことを思い出してきて、嫌な感情がかなり強めに出てきました。
どれくらいかというと、詐欺師と確定したら死刑でも良いくらいに強めに思っています。
Love & peace が一番です。